きたみcoffeeストーリー

 

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きたみcoffeeストーリー
「日本アイ・ビー・エム社員からコーヒー焙煎の世界へ "きょうは昨日よりも美味しく”」

きたみcoffeeが生れるきっかけは一杯のコーヒーとの出会い

私の人生を変えた一杯のコーヒーとの出会いは2000年、日本アイ・ビー・エムの技術部社員だった頃です。趣味のハーレーダビッドソンの仲間に「行きたい店があるので一緒に行こう」と誘われて、向かったのは愛知県にあるコーヒー豆屋。その店のオーナーが松屋式という抽出方法で入れてくれた試飲コーヒーが、今まで飲んだことがない“綺麗な後味のコーヒー”でした。 コーヒーは苦いものという既成概念が覆され、こんなにもクリーンなんだという驚きと発見がありました。この一杯に出会って以来、コーヒーをもっと知りたいと、全国各地の自家焙煎店からコーヒー豆を取り寄せ、飲むようになりました。
 

趣味の珈琲から、"研究対象"へ 

各地から取り寄せたコーヒーを楽しむ中で、不思議な発見がありました。それが、同じ産地のコーヒーでも、取り寄せる店に よって味が異なることでした。エチオピア産のコーヒー豆が気に入り、いくつかの店から取り寄せたのですが、中には思っていた味と違うという経験をしました。同じ産地なら同じような味わいになるという仮説をたてていましたが、それが崩れました。しかし、理由はわからないままでした。コーヒーの奥深さを知り、コーヒーは私にとって研究対象と言えるほど深い趣味になっていったのです。
 
コーヒーの世界にはまり、都内のコーヒー店で開催の有料試飲イベントなどに通うようになった頃から、生豆の品質の良さによってコーヒーの味わいは大きく変わることを理解していきました。さらに、コーヒーの抽出方法や焙煎にも興味が広がり、国産焙煎機メーカーで開催されている焙煎セミナーに参加。小型焙煎機の基本操作を学び、焙煎機のレンタル日に通うようにもなったのです。
 

"多くの人に美味しいコーヒーを届けたい”という想いから、異業界への転身を決意

翌年に定年退職をひかえた2014年頃、美味しいコーヒーを多くの人に届けたい、という気持ちが強くなっていました。日本アイ・ビー・エムで長年やってきたIT技術者としての仕事とは全く異なる畑でしたが、コーヒーを販売する仕事をしたいと一念発起。定年退職一年前からは、カフェ開業のための都内のキャリアカレッジに通い始めました。


開業に向け立ち上げた“1人プロジェクト”。

日本アイ・ビーエムで培ったプロジェクト管理の知識を存分に生かしながら、プロジェクトマネージャーになった別人格の私が、開業する私に次々と指示を出していくような気持ちでした。
テナント探しと見積り、建物の内装設計と見積り、コーヒー豆の仕入先の選定と見積り、来店人 数予測、売上予測と経費の予測など、数字が溢れていました。
中でも一番の大きな設備投資は、500万円もするドイツ製の焙煎機。それ以外にも開業には様々な資金が必要なので、電卓を何度も何度もたたきながら、銀行融資を受けようと事業計画書を作成したり相談したり。サラリーマン時代には無い強い緊張感を感じた時でした。  

 

オープンしたものの、来店客0という日も

ドイツから輸入した焙煎機でテストを重ね準備をしながら、2015年7月4日にグランドオープン。ご近所から多くのお客さまや知人などで店内は大賑わいで、夫婦2人では対応できず、キャリアカレッジの仲間が応援に来てくれました。しかし、その賑わいも長くは続きませんでした。
その後、1 日あたり数人に留まることや、一人も来ない日も時々あり、流石に「来店客0人」は寂しかったです 。初めは波があって当たり前と自分に言い聞かせ、来店されたお客さまに丁寧に接して試飲いただき、きたみcoffeeのファンになっていただくことに専念しようと考えていました。
そうした中で、徐々に、2回目、3回目と足を運んでくれるお客さんが増えていき、このやり方でいいのだと手ごたえを感じることができていきました。
 

毎日の焙煎の記録は、10年間でバインダー14冊に

開業当初から欠かさず残しているのが、毎日の焙煎記録です。
厚さ10センチのバインダーが14冊。
日本アイ・ビーエムで長年やってきた数字と向き合う理系の思考と過去の焙煎記録から、「美味しいは再現できる」ことが分かりました。
焙煎は化学であると考えていて、緻密な温度と時間で決まります。また、豆ごとに焙煎の特徴も異なります。「きょうは昨日よりも美味しい」を目指して、日々焙煎をしています。
 

きたみcoffeeのこれから

きたみcoffeeを気に入っていただいた方に、何度もお越しいただきたいと願っています。オープ ン以来、2回以上ご来店いただいたお客様、オンラインストアでお求めいただいたお客様の総数は 2,500名を超えています。 
きたみcoffeeは、お客さまと長く続く関係を築くために、SNSのほか、はがきやニュースレターを使っています。きたみcoffeeを思い出して欲しいという気持ちからです。 
口コミでの来店や、きたみcoffeeの既存のお客さまのご紹介で来られる方も増えています。
 

きたみcoffeeが目指す味

きたみcoffeeの取り扱っているコーヒーは、格付けのされているスペシャルティコーヒーです。ス ペシャルティコーヒーは多くの自家焙煎店で使われています。しかし、味わいも価格も異なりま す。コーヒー豆は、国、農園、品種、処理方法、収穫時期などによって変わります。同じ地域であっ ても、品種や収穫時期が異なれば味は変わります。これが分かったことで私の疑問は解消したの です。そして私が目指す味わいも明確になりました。 
 
きたみcoffeeが目指す味は: 
1.苦み・酸味・甘味のバランスがいい味わい 
2.渋味や雑味のないクリーンな後味 
3.甘さを感じる余韻 
これを行うためには熟度の揃った収穫をした高品質の生豆が必要です。しかも価格は納得できる 範囲になければなりません。そして最後は焙煎で決まります。焙煎機は、師匠が使っているドイ ツ製PROBAT社に決めました。その理由として、国産焙煎機で私が何度も実験してきた味わいと PROBAT焙煎機の味わいが全く異なることを実感したからです。もう迷いはありませんでした。
 
株式会社きたみcoffee 
所在地:276-0042 千葉県八千代市ゆりのき台7-22-4 サンハイツ花島2  101号
担当者:代表取締役 北見義弘
電話 : 047-489-5946
メール:info@kitamicoffee.com
 

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